最近読んだ本2020年7月
科学の考え方・学び方 池沢了
岩波ジュニア新書
科学が歴史の中でどういう風に発展してきたかを網羅的に書いて、初学者向けに解説したもの。
基本的にジュニア新書とはいえ色々分かっている人向けだったので、高校生の科学好きな人ならある程度科学がたどってきた流れを理解できるかな?という感じだった。
特に最近起こった科学に関する事故・事件に関して、科学者は科学のあり方(この技術ができたら社会的にどういった影響がでるか?)などについて考えてこなかったから学ばないといけないし、市民も科学者のすることを監視しなくてはいけないが、今の科学は門外漢からするとさっぱり分からないものになってしまったし、科学者に望まれる考え方を教えられる人がそもそもいないから難しいという話だった。
タイトルにあるもう1つの科学の学び方の部分については全く書かれておらず、あとがきで「そんな即物的なものはない」と書かれてて笑っちゃった
オトコのカラダはキモチいい
ダヴィンチブックス
BL好きな腐女子二人と男の娘もののAV監督をよくしている方の対談。とにかく男は前立腺を開発はいいぞ!という主張やBLが日本のマンガ文化でどういう経緯をたどったかとかavとの同性愛的な作品との影響などが語られていて面白かった。
男は性欲の対象といて自身を見られることがなく受動的な快楽に身を任せることがないので、女性との行為の際に相手の気持ちになってプレイをすることが難しく身勝手になりがちだ、という話が面白かった。また前立腺マッサージなどのプレイを経験すると、女性との行為の際に相手の気持ちを理解しやすくなるので、結果としてセックスが上手くなるから全男性やれ!みたいな話がウケた(ホンマか?)
G戦場ヘヴンズドア
親父が漫画家の不良高校生と、漫画編集長の親を持つ天才少年がタッグを組んで漫画を描くことになる話。
なにかに熱中して目指しても結果として目指したものになれないことはよくあって、その夢の後にどうするかとかも描かれていたのが良かった。
伏線の描き方とか、人間ドラマが上手い。いい作品だった。